教職員AED講習会

2023/03/08 | 活動


仙台市消防局の方にお越しいただき、本校職員が普通救命講習Iを受講しました。

普通救命講習Ⅰは、主に成人に対する心肺蘇生法、AEDの使用法、気道異物除去及び止血法について学びます。

 

初めに仙台市の現状についてお話いただきました。

仙台市の救急車の年間出動件数は、なんと6万件。コロナ禍になり救急車の出動件数は増加傾向にあるそうです。また6万件を市内28台の救急車で対応しているそうです。

救急車が救急要請先に到着するまでにかかる時間は平均で約8分だそうですが、心肺停止状態になってからどれだけ早く蘇生を行うかで救命率は変わってきます。

倒れている人を見つけたら、まず119番通報!そして状況を確認し、必要があれば、胸骨圧迫をすぐに始めることが大切です。

 

いよいよ「胸骨圧迫」「AEDの使い方」について人形を使用しての実技です。

「胸骨圧迫」は正常に動くことのできない心臓を手動で動かし、全身に血液を循環させるために行います。成人では1分間に100回程度の速さで、肘を伸ばし体重をかけて「強く、早く、絶え間なく」圧迫することがポイントです。

 

胸骨圧迫30回+人工呼吸2回の組み合わせを3セット行いました。とても長い時間に感じられましたが胸骨圧迫30回+人工呼吸2回で1分程度の時間だそうです。協力者がいる場合には1~2分で交代しながら行うのですが、救急車が到着するまでの約8分間、一人で続けて行うにはかなりの体力が必要だと感じました…

次に「AEDの使い方」です。

AED」は「自動体外式除細動器」のことで、心肺停止状態に陥った際に使用することで心電図を自動計測し、必要な場合には電気ショックを与えることができる医療機器です。

胸骨圧迫をする人とAEDを操作する人に分かれていよいよ実践です。

AEDの電源を入れると音声が流れ始めます。音声の指示に従って電極パッドを貼り付けると自動で解析が始まり、ショックが必要かどうか判断してくれます。必要があれば電気ショックを与えることができます。

プールで溺れていた場合やペースメーカー使用者など様々な状況を想定し実技を行いました。状況によって電極パッドの貼る位置を変えたり、臨機応変な対応が必要です。

日常生活においても不測の事態が起こることもあるので、日頃からAEDのある場所を確認しておくことも大切だと感じました。この講習で学んだことを活かし不測の事態には迅速に対応できるようにしたいですね。