はじめての期末試験。教員目線で期末試験について書きます

2019/09/10


9月の1週目に期末試験がありました。

1年生にとって初めての期末試験。

試験日程を見ると10教科以上あるのでビビると思いますが、ぜんぜん大丈夫。

ちゃんと対策してます。

教員目線で試験について書きます!

僕は教員なので試験を作成する側の人間ですけど、「何を出してやろうか、ヒヒヒ」なんてものはまったくもってありません。

作業療法士は医療の技術者なのです。

技術者には、必要な技術(知識)を身につけてもらいたい。

出題者の基本的な考え方は、ただそれだけです。 

出題傾向は全部事前に教えます。

試験では、必要な技術を知識について、全部出題します。

全部出すので、ヤマを張るというのは無駄ですし、危険です。

また、勉強したけど出なかった、ということもありません。

教員目線では、とにかく必要な技術を身に着けてほしいだけです(2回め)。

知識はあるのに出題傾向に戸惑って点数に反映されない、というのは合理的ではないので、「試験では、こういう聞き方をして、こういうふうに答えるようにしてください」と予め伝えます。

試験は順位をだすためのものではない

大学受験のような選抜試験では、学生を選ぶために順位をつけます。順位をつけるために、基礎だけでは解けないような、応用的な、ひらめきを必要とする問題を作成します。

それに対し作業療法士の試験は、技術者として必要な知識が身についたか、身についてないとすれば何が足りないのか、を確認するだけのもの。

ひねった問題はありません。

最低限必要な技術と知識が身につけばC判定、そこからもっと身につければB判定、もっともっと確実ならA判定。ただそれだけです。

必要なのは情報収集という準備

仙台保健福祉専門学校の作業療法科では、そういう勉強になれてない学生のために、みんなで試験対策をする時間を設けています。

なぜ試験という個人競技をみんなでやるのか。

上で書いたように勉強したところは全部出るので、まずは漏れがないように勉強したところを確認します。

そして出題傾向(出題方法)を確認します。

この問題は単語を丸暗記、これは理解して説明できるようにする、これはただ選択できればいい、という具合に、情報をまとめいきます。

この情報のまとめが試験勉強の半分以上を占めると思っています。

ときどき一人でやみくもに勉強をする学生がいますが、そういう結果が出ない勉強は努力とは言わない。

まずは情報をまとめる。

情報をまとめるには、一人よりもみんなでまとめたほうが効率がいいですよね。

しっかり情報がまとまったら、そこから個人での勉強に入ります。

試験は準備です。

疲れたらひと休み。頭がスッキリしたら、暗記の作業に入りましょう。