はじめての期末試験。教員目線で期末試験について書きます
9月の1週目に期末試験がありました。
1年生にとって初めての期末試験。
試験日程を見ると10教科以上あるのでビビると思いますが、ぜんぜん大丈夫。
ちゃんと対策してます。
教員目線で試験について書きます!
僕は教員なので試験を作成する側の人間ですけど、「何を出してやろうか、ヒヒヒ」なんてものはまったくもってありません。
作業療法士は医療の技術者なのです。
技術者には、必要な技術(知識)を身につけてもらいたい。
出題者の基本的な考え方は、ただそれだけです。
出題傾向は全部事前に教えます。
試験では、必要な技術を知識について、全部出題します。
全部出すので、ヤマを張るというのは無駄ですし、危険です。
また、勉強したけど出なかった、ということもありません。
教員目線では、とにかく必要な技術を身に着けてほしいだけです(2回め)。
知識はあるのに出題傾向に戸惑って点数に反映されない、というのは合理的ではないので、「試験では、こういう聞き方をして、こういうふうに答えるようにしてください」と予め伝えます。
試験は順位をだすためのものではない
大学受験のような選抜試験では、学生を選ぶために順位をつけます。順位をつけるために、基礎だけでは解けないような、応用的な、ひらめきを必要とする問題を作成します。
それに対し作業療法士の試験は、技術者として必要な知識が身についたか、身についてないとすれば何が足りないのか、を確認するだけのもの。
ひねった問題はありません。
最低限必要な技術と知識が身につけばC判定、そこからもっと身につければB判定、もっともっと確実ならA判定。ただそれだけです。
必要なのは情報収集という準備
仙台保健福祉専門学校の作業療法科では、そういう勉強になれてない学生のために、みんなで試験対策をする時間を設けています。
なぜ試験という個人競技をみんなでやるのか。
上で書いたように勉強したところは全部出るので、まずは漏れがないように勉強したところを確認します。
そして出題傾向(出題方法)を確認します。
この問題は単語を丸暗記、これは理解して説明できるようにする、これはただ選択できればいい、という具合に、情報をまとめいきます。
この情報のまとめが試験勉強の半分以上を占めると思っています。
ときどき一人でやみくもに勉強をする学生がいますが、そういう結果が出ない勉強は努力とは言わない。
まずは情報をまとめる。
情報をまとめるには、一人よりもみんなでまとめたほうが効率がいいですよね。
しっかり情報がまとまったら、そこから個人での勉強に入ります。
試験は準備です。
疲れたらひと休み。頭がスッキリしたら、暗記の作業に入りましょう。