段ボールスタンピング
こども科では、段ボールを使ったスタンピングの授業が行われました。
段ボールはなぜ「段」「ボール」と言うのか問題
ブログを書くにあたり、段ボールの語源についてどうしても気になってしまいました。
検索した結果、「段」は、断面が波状で階段のように見えるから、「ボール」はボール紙を使用しているから、だそうです。
気になったことはすぐに調べて解決する。これ、保育者の鉄則です。
スタンピングとは
ちょっと回り道をしましたが、スタンピングについて。
別名「型押し」ともいいます。今回のように何かの形を模したり、素材そのものの持つ形を活かしたりした型を用意し、その型を押して模様を出す表現技法です。
まずは、手ごろな大きさに切った段ボールに、絵を描いていきます。
今回のテーマは「水族館」と「動物園」。
思い思いの絵を描いたら、ハサミやカッターで切り取っていきます。
これは海草でしょうか。
アルパカかな? 目がくり抜いてあります。
クラゲ! 加茂水族館が有名ですよね。
切り取り終えたら、試し刷りに移っていきます。色の付け方や量を調整し、仕上がりの具合を確認してみます。
色は本物に似せるのではなく、好きな色で塗っていきます。もちろん、混色してもOKです。
ワカメでしょうか。青く塗ってみました。
これを……
はみ出してしまいました。試し刷りだから大丈夫! 大丈夫!
星……ではなくヒトデをはがして……
みると……!
段ボールの風合いがうまく出ていますよね。
こちらは……
うまくはがせませんでした。段ボールでは、細かいものは難しいことがわかります。ただ、この「階段のような波状」の部分は活かせそうですよね。
思い通りにいかなかったとしても、筆を使ったりするのはNGです。
試行錯誤をしながら、スタンピングの技法を習熟させていきます。
出たとこ勝負!
こちらは水族館。混色と段ボールの質感が出ていますね。
魚はどこだ……
動物園。キリンが多いかな。
スペースが空いているので2回目を押していきます。
色のパターンが増えていました。
同じ型を使っても、使う色も、その色の出具合も違ってきます。
単色と混色では、インパクトが違ってきますよね。
筆で描くのとは異なる、表現としての面白さを感じられたでしょうか。素材の味わい、何度も色を塗って押す中で偶然に生じた混色の意外性。
他の人の色使いや配置を見ながら、色を調整していく共同作業の楽しさ。
そしてその先へ……
見ていると、自分でもやってみたくなりますよね。
あの素材はどうだろう? この色とこの色を混ぜてみると面白い模様になりそうだな……
予想を確かめたい! ああやっぱり! 予想と違った!
身近な素材を使っているので、家でも簡単に試すことができます。どんどん試してどんどんいろいろなことを発見していきたいですね。