ガラスに絵を描く
校舎のガラスに絵を描くなんて、いたずらか悪いことのようです。
でも、そんなことはありません。
立派な、「じぶんたがやし=自分耕しです」。
いつもと違う設定のなかで、新しい感触、気分、発見、、、
これを「遊び」とも「学び」ともいいます。
はじめはなんだか、おっかなびっくりです。
そのうち、勢いがでてきました。
事前のスケッチはありませんから、
みんな思い思いに。
実は今回、「水玉」「色を混ぜない」という約束事をしました。
大人であれば、色が混ざらないように指を使い分けられますが、
幼児だと難しいでしょう。
作品には、その人の「大切にしたいこと」が表れます。
描き終わった後で、最高のアングルを探して写真を撮る課題です。
自分が描いていたのと反対側から写真を撮る学生ばかり。
こんな風に透けて見えるのがまたうつくしい。
柱を背景に。
外灯と緑を背景に。
暮れかかった空を背景に。
そして夕方。
光は、時間とともに姿を変えていきます。
じっくり観察していると、1分どころか10秒でもその違いを知ることができます。
自分が生きている世界を全身で、アタマで、コトバで受け止める。
そこに、大人も子どもも、違いはありません。