姉妹園での観察実習。コロナ禍に子どもと直接かかわることができる幸せをかみしめて。

2021/02/19


新型コロナウイルスの世界的流行の中、実習先の変更があったものの、2年生は施設実習、保育所実習ともに、全員無事に終えることができました。

1年生は前回ブログで紹介した施設見学実習に引き続き、鶴ヶ谷マードレ保育園(姉妹園)での観察実習に行くことができました。

実習を受け入れてくださった施設および保育園のみなさんに、改めて感謝いたします。

今回のブログでは、コロナ禍に行われた1年生の観察実習の様子を紹介します。

手遊びや絵本の読み聞かせ

保育士は「子どもとかかわる仕事」と言われます。昨年来のこの状況の中で、この「かかわる」ことにかなりの制限がかかってきました。

例えばマスク。

喜びや悲しみ、怒り、驚きといった感情は、目や口とその周りの動きなど、表情に出ます。しかし、マスクを着用すると口とその周りが隠れてしまうため、表情の大部分が見えなくなります。

この、表情が見えなくなってしまうことの子どもの発達上のデメリットは、ニュースで取り上げられたこともありました。

※ 就学前の子どものマスク着用については、窒息のリスクもあり2歳未満では推奨されず、2歳以上であっても無理して着用させる必要はないとされています。

マスクがあることにより、表情が見えないだけでなく声も通りにくくなります。

実習生はただでさえ緊張や不安で声が小さくなりがちなのですが、マスクがあるために、より大きな声を出す必要がありました。

そんな難しさを感じさせない園の先生方の、元気ではっきりして分かりやすい言葉のかけ方、接し方を肌で感じながら、学生たちも頑張っていました。

午睡中の環境整備として

保育所にある絵本やおもちゃは元々定期的に消毒しており、特に口に入れることのある乳児のおもちゃは毎日消毒しています。

新型コロナウイルス対策として、これら消毒の頻度や方法の工夫が行われています。

健康で元気な子どもたちと楽しくかかわるためにも、子どもがいないところでのこういった地道な作業が必要不可欠なのです。

発表と共有

今回の実習で学んだことについて、これまで学習してきたことと結び付けてまとめたものを発表しました。

各年齢クラスの子どもたちの様子、保育者のかかわりなど、実際に見たこと、かかわる中で得たものを発表し、学生同士で共有しました。

自分で直接見て聞いて感じることも大切なのですが、それを相手にしっかり伝える力、また、伝えられたことを自分の行動に活かす力も必要です。

子どもとかかわるだけでなく、保護者や地域の方々とかかわるのが保育士の仕事。保育者同士の情報の共有も欠かせません。

今回の発表会では、用意した内容の発表後に質問が活発に飛び交い、単なるまとめに終わらない情報共有の場にもできていました。

新年度に向けて

こども科は2年課程ですので、4月からの1年間で施設実習と保育実習と併せて就職活動も進めていかなければなりません。

授業に実習に就活にと大変な1年になりますが、今回の実習で改めて実感した、子どもとかかわる楽しさを胸に、頑張っていきます!