調理実習用の包丁。押して砥ぐか、引いて砥ぐか。切れ味チェックの動画。
作業療法は患者さんのニーズにあわせてリハビリをしていくのですが、自宅復帰で炊事が必要ということが多くあり、学校ではそれにあわせて調理実習を行います。
VLOG:作業療法科4年カレー模擬店の準備動画
今回の記事は実習ではなく包丁砥ぎです。
マニアックな内容なので、興味のない方は一番下の紙を切る動画だけ見てください。シャーッという音が気持ち良いです笑
さて、うち学校の包丁は鋼です。困ったことによく錆びます。
包丁は錆びる鋼製と、錆びにくいステンレス製があって、鋼は使わないでいても空気中の水分で錆びていきます。
もちろん利点もあって、ステンレスより砥ぎやすく、切れ味も鋭い。
年に数回しか使わない包丁はステンレスの方がありがたいのですが、鋼の包丁で調理したり砥いだりという機会はあまりないので、切れ味、砥ぎ味を楽しみたいと思います。
ではこの4本を砥ぎます。錆びてますね。切れ味もそうとう落ちています。
包丁を砥石に当てて前後にスライドさせて砥ぎます。このとき、画像上に向かって力を入れ、戻すときは力を入れない、とよく言われます。
が、私は戻すときもけっこう力をいれていいんじゃないかと思ってます。力を抜くというより、力が入りにくいだけかなと。
押しても引いてもカエリは出ますが、図の方向のみ力を入れるとカエリが大きく出てしまします。カエリは柔らかく、これが残っていると切れ味が出ません。
包丁を裏返してカエリをとるのですが、やはりこのときも刃が突っ込んでいく方向で力を入れたほうがカエリがとりやすくなります。
なんとなくこの状態で前方向に力を入れるのって駄目っぽい気がしませんか。私はかなり抵抗がありました。刃がかけそうな感じがするというか。でも角度を一定に保ち、安定したストロークであれば、この方向で砥ぐことによって、少ない手数でカエリがとれ、より早く切れ味が戻ると思っています。
写真の砥石はダイヤモンド砥石。これで荒砥をして、その後天然砥石で仕上げます。
仕上げが終わりました。鋼は刃がつきやすい。1本5分くらいです。シャーッという紙が切れる音を楽しんでください。寒気がします笑
作業療法科の調理実習を通して焼きそばの作り方について語らせてほしい。