パソコンで「保育園のおたより」作り
保育園のおたより
「保育園のおたより」というと、手書きにするかパソコンで作成するか迷うところです。
パソコンで作成するメリットとしては、写真などの画像の編集がしやすい、レイアウトの調整が行いやすい、一度作ると次の月の作業時間が大幅短縮できる、といったことが挙げられます。
これに対して手書きの場合は、時間と手間がかかる分だけ作成した先生の思いが感じられ、その先生の持ち味を字や絵を通して伝えることができます。
どちらにするかは園の方針もあるでしょう。ただ、どちらにも対応できるよう、こども科では「情報処理」の授業でパソコンを用いた演習を行っています。
Wordを使った文書の作成
授業では、オリジナルのテキスト冊子でMicrosoft OfficeのWord、Excel、PowerPointを使った演習を行っています。
Wordの操作の仕方については、文字入力の方法から確認し、行間隔の設定や画像の処理、表やテキストボックスの編集などを一通り学習します。
パソコンの画面上で自由にレイアウトを変えることができるようになったところで、総合演習課題として「保育園のおたより」作りを行っています。最後には、保育所実習で課題となる指導計画案もWordで作成します。
最初は苦労しますが……
授業では「見本」を渡し、同じように作るという課題を出しています。
これが最初はなかなか難しい。
うまく操作できず、思った通りに作れなかったり、やっとの思いで作成するも添削されて戻ってきたファイルが修正点だらけだったり。操作の仕方が定着していない間は、直せるかどうか不安で途方に暮れてしまいます。
最初は誰もが通る道。パソコンの操作はたとえ失敗しても、いくらでもやり直しが利きます。はじめから上手く行くに越したことはないのですが、やりながら覚えていくもの。
みんなで教え合いながら進めていきます。
模倣を繰り返して少しずつオリジナルを
「学ぶ」の語源は「まねぶ」と言います。「見本」の課題は基本的に、「見本」の通りに作成することを求めています。
ただ、慣れてくると少しずつオリジナル要素を出したくなっていくもの。授業の課題では、イラストや枠線などのデザインの部分から、自由に作成できる部分を出しています。
基本操作やよく使う操作を覚えて、自分の頭に描いたイメージをパソコンを通して再現できるようになれば、おたより作りに限らず文書作成がどんどん楽しくなっていきます。
他の授業では手書きのおたより作成にも取り組んでいます。
おたより作成のハイブリット保育士を目指して、時には試行錯誤も繰り返しながら、粘り強く取り組んでいきましょう!