デルマトームの覚え方(下肢)。 神経の走行を意識して。ついでに筋も覚えよう
デルマトームとは脊髄神経が支配する皮膚の感覚領域を模式図にしたものです。
今回は下肢のデルマトーム。
上肢については腕神経叢と絡めて覚えましたが、下肢はそれと比べるとかなりシンプルです。
デルマトームの覚え方(上肢と体幹)。語呂も使うけど腕神経叢と絡めて覚えてほしい。
下図はデルマトームと、下肢の神経の走行の模式図です。
図の通り、下肢の前面は腰神経、後面は仙骨神経由来で、最後は肛門周囲で終わります。
色分けするだけで覚えられますよね。
ポイントとして、膝がL3、下腿後面がS1、大腿後面がS2、この辺を抑えておきましょう。
ついでに神経の走行と筋も見ていきます。
そのほうが記憶が定着しやすいし、脊損のキーマッスル、ヘルニア、二分脊椎のシャラード分類などに応用が効きます。
上の赤丸をみると、L1~L4は下肢前面にいき、膝まで伸びます。
L5~S5は後面にいきますが、そのうち腓骨神経が枝分かれし、下腿前面に伸びます。
ここに筋と神経を書き込んでいくと、上図になります。
どれも基本的な筋ですよね。
まずはこれくらい大雑把でいいので、しっかりとベースになる走行を覚えましょう。
シャラード分類の覚え方 現場で分類(数字)は意識しません。まずは筋を覚えよう