こども科2年生の授業で作業療法科の小笠原先生から「細かい動きのためには体の芯をしっかり!」というテーマで授業をして頂きました
この頃仙台では週末ごとに雪が降って、朝の渋滞や雪かきが大変です。
雪国出身の学生の皆さんからすると大したことがない積雪なんだそうですが…
目次
こども科で運動学?
そんな中で行われた授業の紹介です。
「こども」に関係する専門分野はたくさんありますが、今回、作業療法科の小笠原先生から「こどもの運動」について講義を受けました。
こども科の授業では解剖学・生理学・運動学などは学びませんが、そういう切り口で子どもを見る目を養うことも大切なことだと、こども科では考えています。
大きな動きと細かい動き 立つ座る歩く&つまむ引き裂く
どんなお話だったかというと…
はじめに、大きな動き(粗大)と、細かい動き(巧緻)に運動を分けてみます。
立つ、座る、歩くは大きな動き、つまむ、引き裂くは細かい動きです。
バランスポールの上で書く文字はこんなヘナヘナに…
そして、普段通りにホワイトボードに名前を書いてみましょう。これは細かい動きです。
次に、わざと不安定なバランスポールの上に立って名前を書いてみましょう。
フラフラして危ないし、字に集中できない!
安心して下さい。触っていそうで触っていません。
「え?立つだけでも大変!! 落ちそう!!」
不安定なので、上手に書くことが出来ません。字の形もそうですが、力が入らなくて薄い字になってしまいました…
劇的ビフォーアフター これが作業療法のパワーなのか!?
そこで、簡単なリハビリ(作業療法)をしてみます。ポールを乗りこなすように足踏みをしてバランスをとる練習をします。
そして書いたのが、③です。
①と③はほとんど変わらないですよね。
③はポールの上に立っているのに!!
なんということでしょう!
短時間で②から③への劇的ビフォーアフターです。
なので保育の場面で子どもが細かい動きにつまずいているときには、手先だけを見るのではなく、体の芯がどれくらい安定しているかを保育士が意識することが大切と言うことを、体験しながら知ることが出来ました。
障害児と保育士
さらに、脳性麻痺という障害を例にして、
- 麻痺があっても座りやすいイスを作業療法士が工夫することで体幹を安定させ
- 体を起こしてテレビを見る、ゲームをするくらいまで行動がひろがっていった
というリハビリの様子を紹介して頂きました。
保育士は障害児の施設でも活躍しています。作業療法への理解がよりよい保育につながることを期待しています!!
小笠原先生ありがとうございました。